未知なる土地

黒い空間をただ漂う嘉門ちゃん。
長く吹き荒れた風がようやく止んで、フワリと地上に降り立ちました。
そこは見たことのない土地でした。

「ワンワン！」
犬がこちらに走ってきます。
嘉門ちゃんはびっくりして逃げ出しました。

「ｸﾜｯｸ…」
嘉門ちゃんは一人、途方に暮れています。
暗かった空は徐々に青みを増し、次第に赤とオレンジのグラデーションに染まりました。

嘉門ちゃんは、あてもなく歩きだしました。


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